「短歌クッキー」(2013)
小麦粉、バター、砂糖、クッキースタンプ、紙、ペン
"食べられる短歌"のコンセプト試作。
包装をもう少し凝りたかったのですが、これを
開封すると、
菓子がいくつか入っていて、包みになにか書いてある
「[ ]なんてなくても生きていけたのに知ってしまったからだいたいよ」
クッキーは何種類かあって(左から「うた」「よる」「ゆき」「きみ」)
ひとつえらんで(これは「よる」のクッキーです)
食べると
「よるなんてなくても生きていけたのに知ってしまったからだいたいよ」
という歌の味がする(はず)
「ふりそそぐ[ ]がしみこむのがこわい心臓甘くなってしまうよ」
歌も何種類かある。
▼当時(2013)の覚え書き
私は短歌が好きすぎて、自分の短歌がどうとかひとの短歌がどうとか、どんな短歌がすてきかとかの前に「短歌」自体が好きでそれをどうあらわすか?なにができるか?なにをしたら楽しいか?どうやって遊ぶか?をずっと考えていて
そんな、好きすぎて「短歌たべたい」からはじまった「短歌クッキー」でした。
この短歌(作品?企画?催し?遊び?)は、食べて、味わうことでしか完成しないので
食べてくれる人がいたら、できたらお茶会などを開いて「どれをえらぶ?」「どんな味がした?」とお話をしたい してください
※ここから下は記事作成(2021年)のコメント。
「短歌が好きすぎて食べたい」、非常にわたしらしいですね。
コンセプト作のため製菓技術もパッケージも拙いですが、やりたいことは変わってない。
「短歌を味わう」という試みなので、クッキーの言葉ごとに味を変えるとかはやりたくなくて、どんな言葉を選ぶかで味わいが変わる(はず)という作品でした。