「うたリボン」(2012)
リボン、シルクスクリーン
「紙以外」「平面以外」での短歌のあらわしかた・つたえかたを模索したもの。
続きを読む「さよなら三角」(2011)
水彩絵具、Illustrator、インクジェットプリンタ、紙、パネル
「エビデンスが足りない展」内
2011.3.7-3.20
KOGUMAカフェ(札幌市中央区南2条西3丁目)
4人展でした。
2010年あたりから「短歌をどうあらわすか」「短歌の表現方法」「短歌のデザイン」といったことに興味があり一年にひとつくらいのペースで短歌にまつわる制作をしていました。
「Puzzle」(2010)
水彩絵具、Illustrator、インクジェットプリンタ、紙
短歌=自分の心・頭の中に渦巻くもの(感情など)からぴったりの31文字(57577)をとりだすこと
と捉え、"渦巻くもの"を万華鏡状の模様であらわし、そこから短歌のピースをとりだすという行為を体験できる制作をしました。
模様のもととなる図柄は水彩絵具で描き、アプリで万華鏡状のスウォッチを作成。Illustratorで短歌を配置し、プリンタで出力。厚紙に貼り付けたりカッターで切ったり…で出来ています。
泣きながらごめんていえるなんてずるい許すしかない僕は泣けない
約束をするときはいつも破られるまでの幸せ買ってる気分
この目には見たいものだけ映ってる あなたとあなたがいればじゅうぶん
もうずっと叱られたかった「君のことちゃんと見てる」と言われたかった
肉眼で世界が見えていないのはほんとはもっとこわいことかも
夏 きらきら 僕の恋 かなわないずっとかたおもい
世界に空気があることを知ってから息をするのが下手になったの
刃を立てたあのこの方が痛かった左手くびに走ったわだち
ふかい青もぐるわたしのくび締めてにどと朝など来なくていいよ
「その花は毒があるかもしれない」とあなたが言うから毒味の毒味
短歌は今(※記事作成 2021年)見てもお気に入りのものが揃ってますね。
短歌と行為、短歌と手触り、というものを結びつけたかったのはこの頃からのようです。
NEWSのツアー四部作をテーマに短歌連作をしました。
NEVERLAND:鷹野
EPCOTIA:綴さん(@penguincawaii)
WORLDISTA:志佳子さん(@yaki29utaaa)
STORY:風林さん(@hu_hayashi)
と担当を決めて4首ずつ、計16首。
言い出しっぺはわたし。企画の経緯としては、5月に綴さんがTwitterで「神様になりたいわけじゃない」から始まる短歌を詠もう大会を開催していてそれを見ていたら急に連作やりたいな、と思い立ってしまい、気づいたら企画書作って3人お誘いしていました。突然のお誘いにも関わらずありがとうございました、楽しかったです。
ツアー四部作で連作、ということ以外には縛りやテーマなどは定めず「コンサートを思い出せる連作」になればいいなということだけ共有して制作しました。
続きを読む3回言えば永遠になる #アイドル短歌
発行:2021年2月23日
著者:風林(@hu_hayashi)さま
A6判 100ページ
購入しました。
アイドル短歌を謳った同人誌というものを初めてお見かけしこれはアイドル短歌論をやりたい者として必読だろうと思ったことと、もともと風林さんの短歌が好きだったことから予約開始から秒で申し込みました。ものすごい速さで完売していたので買えてよかったです。即売会での偶然の出会いというものが難しい昨今、BOOTHでの販売のみで即完売となってしまったことはとても惜しいです。ぜひ多くの方に読まれてほしい本なので再販されてほしいなぁ。
続きを読む2020年は、自分の詩作というよりは、人の歌を読んだり、編んだり、短歌とは何かということを考えることが多い年だったように思います。
Twitter上で催していたアイドル短歌の企画「ジャニーズ短歌WEB歌集 J31Gate(Twitter・note)」を11月で休止することは、個人的な理由から夏頃には決めていました。
企画の動機は、同じテーマで詠まれた色々な詠み手の方によるアイドル短歌を並べて見てみたい、というなんとなくのもので始めたことでしたが、次第に、企画を見た方がそれぞれの形で短歌やアイドル短歌にふれるきっかけとなれたら、今まで知らなかったアイドルについて興味を持つきっかけとなったり短歌を通して鑑賞・コミュニケーションし合う場であれたら、という思いも生まれ第15回までを開催してきました。
月に一度の定期で、歌集の紙面を作成すること、にこだわっていたのは、アイドル短歌の歴史のほんの一部分でもいいから、記録を残したかったからでした。
アイドル短歌は、わたしの認識が正しければ、Twitterにおいてはハッシュタグ #アイドル短歌 を付けてツイートされる短歌を中心とした、誰が管理しているわけでもない自由な場であると捉えています。
だからこそ「アイドル短歌とは何か」ということも非常にあいまいで、流動的で、人によって捉え方が異なるものであると感じます。
ツイートはその特性から日々生まれては流れて見えなくなってしまうし、なにか定点的に眺める場が欲しかった。
「J31Gate」が見つめ、残せたものは多くはないですが、この年の瀬に、企画の管理者としてではなく個人的に、自分の考えていたことのいくつかを書き留めておこうというのがこの記事です。
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